ジャズと教育・演奏だけじゃないアドリブの力

ジャズといえば「アドリブ」。
楽譜を忠実に追うのではなく、自分の感性に従い、自由自在に楽器を操る。
そんなプレーヤーが目に浮かんできます。
アドリブに入ったプレーヤーは、自分に任されたところをどのように演奏するかをアドリブの入り口から出口まで俯瞰して考えます。
そして、山場となるところに向かって音を積み上げていくのです。
曲のイメージを高めながら、あくまで自分の曲としてアドリブを仕上げていきます。
曲全体を自分なりに解釈し、その為に必要な音を選んで新たな世界を創り出していくのです。
一見すると好き勝手にやっているように見えるアドリブですが、実は相当綿密な計算をしているのです。
しかも、瞬時に。
このように全体を俯瞰し、自分なりの判断に基づいて行動するということは社会人としても必要とされているのではないでしょうか。
このところ、「目先のことに気を取られて、先の見通しが立たてられない。」「問題に出会うと立ち往生してしまい、自分でその解決方法を見つけることができない。」などという話をよく聞きます。
そうなってしまうのは「自分で状況を判断し、何が必要なのかを見極め、準備し、行動する力」が不足しているのでは?  
アドリブ演奏中のプレーヤーのように瞬間的な判断は求められないと思いますが、素早い判断と対応は社会人にも必要とされているでしょう。
今回、偉そうに「アドリブ」をネタに色々と書かせてもらいましたが、私は音程の無いドラムス担当。
他の楽器に比べれば判断しなければならないことは各段に少ないはずなのですが、全くうまく演奏できません。
ただ、ドラムスは音程という要素がないが故にリズムのみで勝負しなければならないシビアな楽器であるのも事実。
うまくいかないのは私個人の問題であり、楽器の問題ではないことをドラムス、及び他のドラマーの名誉の為にも付け加えさせていただきます。
【「共栄大学客員教授・岩槻Jazz 代表」今村信哉(Shinya Imamura) 】

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