昭和百年忘れ物 ⑤

 特別に授業を受けたものではなく常に意識をもって居ればよいことです。
自分の好きな事を考え、間口を拡げて行けば必ず何か得るところがあると思います。

 忘れもののキーワードとして「情緒」と云う言葉をあげましたが、もう一つ「品格」と云う言葉があります。
品位とか気品とか云う表現で表されることがありますが、辞書によると、「人に自然にそなわっている人格的価値」とありますがこれは自然にそなわった訳ではなく幼い頃よりの生活態度、 自己研鑽によって醸成されたものです。
文章を読む時、行間を読むと云う言葉があります。
この言葉は文章の作者に対して読者が文章には書いていないが何を訴えたいか、何を伝えたいか、時には解釈ご自由とぶつけて来ているのか、を読みとる力を表現していると思います。

 これで忘れものの第三のキーワードとして「想像力」「創造力」が浮かび上がります。
以上昭和百年の私の忘れものを記しましたが、貴方の忘れものは貴方だけのものかもしれません。
個人の生き様はそれぞれ違います。
又それぞれに価値のあるものと思います。

それでも思いだして下さい。
メカやIC(AI?)に頼らない、人間の営みの中にある、貴方の忘れものを思い出して下さい。
その優しさの中に日本人しかもっていなかった精神文化があると思います。 (完)
【加藤 三郎】

 

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