子どもの心に種をまこう「科学絵本で『なぜ?』にふれる」
『かさぶたくん』(作・絵=柳生弦一郎/福音館書店)
科学絵本という言葉を耳にしたことはありますか?このコーナーでは、今まで物語の絵本を紹介してきましたが、今回は最近注目されている科学絵本を紹介します。かさぶたって何でできているのかなぁ。この下はどうなっているの? かさぶた取りたいなぁ…。子供の頃に誰もがこのような気持ちを体験したことがあるのではないでしょうか。私も幼い頃は、常にヒザやヒジにかさぶたがありました。ときには転んで、手のひらや顔にすり傷を作ったことも。絵本『かさぶたくん』の本の中には「そうそう! そうだった!」と思える子供たちの声がたくさん載っています。科学絵本ではありますが、子供の会話を中心に話が進んでいくので、とてもわかりやすく、楽しく、そして、かさぶたが何かを教えてくれます。理科離れという言葉もありますが、理科は、勉強ではなく好奇心から入りたいものです。子供の「なんでかな?」「どうなっているのかな?」の気持ちを大切に、経験を通して共感できる本をと考えた時に、真っ先に浮かんだ一冊です。ぜひ、親子で楽しんで読んでみてはいかがでしょう。【茶柱】
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