あなたの心にきっと届く新鋭作家の紡ぎ出すポエム詩人=大野弘紀
「その塔について」~玄奘塔に寄せて~
歴史を辿ると戦禍の影がちらつく
それは唐の時代の物語長安から始まった旅の軌跡
死後も時代は変遷していく
宋の時代に長安から南京へ太平天国の乱に埋もれ南京で再び目覚めるまで
二度の世界大戦を経
それは生き延びたと言っていいのか
眠れる死者が失われることなくこの世に残り続けることを
海を隔てた国と国人と人の繋がりが彼を見つけたのなら今も残り続けるその塔は 一体何を意味するのだろう
「西遊記」~玄奘塔に寄せて
それは巡礼の旅仏跡が呼んだ志砂漠を渡り草原をひた進み峰々を超えシルクロードを辿り聖地へ赴きサンスクリットを持ち帰る128の国を跨ぎ3万の距離を進む
それは西だという回覧と呼ぶには彼は孤独であり遊覧と呼ぶにはあまりに過酷だった
それは一人の人間が理想と矜持をもって先人の意思を継承する物語たった一人の携えた数々の言葉が一つの世界観を新たにした軌跡
新たに訳され人の心に渡され死者を弔い世界の在り様を説き全ては流れ移ろう人の心の儚さと空の永遠を詠う
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