あなたの心に届けたい言葉「その歩みが終わる時―余韻」

あなたの心に届けたい言葉
詩人=大野弘紀
「その歩みが終わる時―余韻」

走ろうとしても
想いが絡まって

思うように
踏み出せなくて

見上げれば
空は果てしなく
青くて

空の彼方から
――溢れた想いが
――落ちてくる……

それは光り輝いていた
色褪せた宝石……

触れて
閃いて
翻って

本当は嘘になる
嘘も―本当になる

勇気を振り絞っても
手は傷ついてしまう

痛みに手を引っ込めて

零れ落ちた滴が
取り戻せない時

その歩みは止まる
時が止まるように
夢が終わるように

星が消えた
真っ暗な場所で

信じた意味を
探している

「返答詩集 余韻」より参照

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