あなたの心に届けたい言葉 〜山吹に寄せて〜

らうんじ【岩槻】特別編集ページtamakoti

あなたの心に届けたい言葉
〜山吹に寄せて〜

「言い伝え」

鷹狩りに出かけた
とある日は生憎の雨
鷹の声が遠く笑う

太田道灌が家を訪れ
藁を求める道灌
出迎えた少女
差し出した山吹一輪

それは侮辱だったか
彼は知らなかった

時は遡ること平安
醍醐天皇の皇子の歌
―七重八重花は
咲けども山吹の(実
みのひとつだに
なきぞかなしき―

 

 

 


藁一つない貧しさを
例えた山吹
古き歌に例えた情景

身分と教養は無関係
知は人から学ぶもの

谷底に落とした金貨が
山吹になったという
気品は志から生まれ
耐忍ぶ心は気位の証

深い闇から
すくいとった
金色の光は
未来を少しだけ
明るく照らす

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