いつものクルマが電源に

2021年7月に発売が開始されたトヨタの新型アクアには、全モデルに1500Wの100Vコンセントによる外部給電システムが標準装備されています。
アクアは、10年前の初代モデルから岩手県の金ヶ崎工場で生産されています。
この工場は東日本大震災により被災し、地震と長期間の停電で生産が停止。
3月24日に現地に入った豊田章男社長は、「この震災を、日本人としていつまでも忘れてはならない。
モノづくりを通じて、東北の復興に貢献していく。」と宣言。
それから9か月後の2011年12月にこの工場から誕生した初代アクアは、「復興の星」として話題となりました。
「岩手から世界一のクルマを作る」と生み出されたアクアは、ガソリン1Lあたり35・4km走る燃費を記録し、当時の世界一を誇りました。
今回発売の新型アクアではクルマの社会的な役割として、災害時に役立つ外部電源システムを普及させるために「全車に標準装備」という英断をしました。
アクアのような小型車に給電システムを標準装備することは、コスト的に簡単なことではありませんが、「いつどこで災害が発生するかわからないこの日本で、もしもの時に頼れる給電機能が100%ついていることにこだわりました」と、トヨタ コンパクトカー カンパニー プレジデントの新郷和晃さんは語ります。
では、1500Wでどのくらいの家電製品が使えるのでしょうか?
IH炊飯器1200W、扇風機30W、電気スタンド20W、スマホ10W。
炊飯器など容量の大きいものは常時使うものではありません。
アクアにガソリンを満タンにしておけば、400Wで5日分の電力をまかなうことが可能です。
給電できるこのアクアを全国の自治体が公用車としてたくさん採用すれば、災害時に給電インフラとして大きな威力を発揮すると思います。
まずはさいたま市の議員さん、議会での提案をお願いします。
【さいたま市防災アドバイザー・加倉井誠】

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