先月号では、つきの駅マップの制作秘話を伺ったが、今回は、実際にマップに掲載されている店舗にお話をうかがってみることにした。岩槻駅西口から徒歩3分ほどの距離に、創業65年のお米屋さん「角田商店」がある。この商店の代表である、三代目の白川和江さんはお米マイスターの資格をもつプロフェッショナル。白川さんは、事業承継の思いや岩槻の地域の方々へのメッセージを伝えてくれた。
――先代である父・角田一夫さんから事業を引き継ぐまでの経緯を教えてください。私は、三人姉妹の長女として生まれたので、家業を継ぐことは学生時代から自然と意識をしていました。ただ、学生を卒業した後にすぐには引き継ぎませんでした。2年ほど民間企業で仕事をして様々な経験を積みました。そして、実際に私が引き継ぐことになったのは、平成2~3年の頃だったと記憶しています。最初は、父のお手伝いからです。(笑)――今は、全て白川さんが店舗運営をしているのですか?全てではありません。今でもお米のブレンドは父がおこなっています。というのも、父のこだわりが強く、父にしかできない見分け方もあるためです。また、お米は同じ品種でも年によって、水分量が変わっているのでマニュアルで機械的におこなうことが難しいです。ここは、職人の力が問われている部分でもありますね。――今年のおすすめの品種はありますか?人それぞれ好む品種が異なりますので、優劣はつけられません。ただ、紹介するとしたら、この2種類でいかがでしょうか。①雪若丸(山形県米沢産)②こしひかり(新潟県魚沼産)です。①に関しては、阿部さんという農家さんが作っているお米だけを取り寄せています。②に関しては、樋口さんという農家さんが作っていて、お値段が少し高いのですが、毎年非常に良い出来で、粘りや旨味がバランス良いお米となっています。――地域の方々にメッセージをお願いします。スーパーだとすでに精米されて袋詰めされているため、お米の鮮度が若干落ちてしまっています。また、お米の選び方の案内が無いため、お客様自身で選ばないといけません。私たちは、お米に精通しているので、一人ひとりのお客様の嗜好に合う品種を選び、玄米はもちろん5分づき、7分づきなどの分づき米や無洗米状態にもできます。また、お米以外にも無農薬野菜で作られたジュース等も販売していますので、ぜひ立ち寄ってみてください。
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