今回は岩槻の地域活性化を目指して開催されていたリノベーションスクールと、その参加者で計画して今年オープン予定の「部活商店」について取り上げます

リノベーションスクールについて

さいたま市岩槻区で地域の活性化を目的として２０２０年から２０２２年まで開催されていた岩槻リノベーションスクール。
「岩槻で何か始めたい」「創業したい」「まちづくりに関心のある」という人たちを集めてグループに分けて、専門家の指導のもとで議論を行い、２日間で事業プランを作成して発表します。
その後、行政のバックアップのもとで地域の空き店舗や空き家などの遊休不動産を活用してビジネスプランを実現する、実践型のスクールです。
現在、リノベーションスクールからの始まった３つの事業が岩槻区で展開されています。
ChaTora・Co.Tora（岩槻区本町４-１-７）は１階はシェアキッチンとして現在では中国茶カフェやクロワッサンスイーツのお店などが日替わりで営業し、２階は現在、ギャラリー＆レンタルスペースとして、地域で新しいことを始める人の起点となる場所を目指して運営しています。

Nook&Park（岩槻区本町３-１０-１７）は「子育て世代が親子で楽しめる場所」をコンセプトにシェアキッチンとスタジオスペースやサロンスペースを運営しており、子供たちと一緒に楽しめるイベントなども開催しています。

そして今年、４つ目の事業として「部活商店」がオープン予定です。「部活商店」とはどんな場所で、どのような活動を行うのかを取り上げます。

MIYATAYA BAGEL（岩槻区本町３-１２-１１）は「プレゼントしたくなるベーグル」をコンセプトにベーグルの販売を行い、ベーグルを通して新しいつながりが生まれる場所を目指して運営を行っています。

 

 

 

 

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さいたま市担当者のリノベーションスクールへの想い

さいたま市都市戦略本部/未来都市推進部の高木暁さんにリノベーションスクールへの想いを伺いました）
リノベーションまちづくりは、地域の空き店舗を活用して事業を生み出して、地域の活性化を目指すものです。
岩槻では、プレーヤーの方々のご尽力によって、ChaTora・MIYATAYA BAGEL・Nook&Parkの３件の個性ある事業がオープンし、まちに新しい価値と賑わいを生み出しています。
また、事業のオープンに目が行きがちですが、オープンしたお店が拠点となって、新しい人的ネットワーク、活動、マルシェなどのイベントが生まれていることも、岩槻のまちで起こっている大きな変化だと感じています。
リノベーションまちづくりが１つのきっかけになって、まちで顔の見える関係性が生まれ、そこから新しい動きが起こることで、地域の日常が楽しく賑わいのあるものになっています。
そうした場面に関わることができるのは、行政職員として、とても恵まれていると実感しています。
部活商店もオープンに向けて動き出していますので、行政も地域のプレーヤーの方々と連携して、こうした機運をより盛り上げていきたいと思います。

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部活商店について　佐藤美和　（なかにわＢＡＳＥ取締役）

部活商店」は２０２２年に行われた「リノベーションスクール＠岩槻」の参加メンバーから生まれた事業名です。
趣味の集まり「部活」から趣味の延長でのちょっとした商い＝「商店」まで、岩槻の人の「好き」や「やってみたい」が実現できる「まちの部室棟」を目指しています。
現在は４名が取締役となって「株式会社なかにわＢＡＳＥ」という法人を立ち上げ、開業の準備をしています。
場所は、岩槻区本町４丁目、もと化粧品店の「みなとや」１階の空き店舗。上記「ChaTora」を立ち上げた「岩槻家守舎」に物件のリノベーション工事をお願いし、「集う」「遊ぶ」「商う」の３つの機能を果たせる場所として、令和６年７月１３日着工、１１月オープンを目指しています。

体的には、部活動が出来るテーブルと椅子を設置したフリースペース、部員同士で飲食したり、外部の人に飲食を提供出来たりする調理スペース、部活に関係する書籍や、部活で作った作品を展示できる棚スペースをつくり、部活動のない時間には、誰でも入ってくつろぐことができる場所にしたいと考えています。
また、各部活が集まり、自分たちの部活や活動をまちの人に紹介したり、販売できる交流イベントも行っていく予定です。

これまでも、「お試し部活」として、お豆腐を大豆からつくり豆腐料理を楽しもうという「豆腐部」や、好きな本を持ち寄って語り合う「図書部」、ガンダム好きがプラモデルをつくりながら語り合う「ガンダム部」などの活動を実践してみました。
今日は、令和６年５月２５日に行われた「お試し部活商店」の様子を紹介しながら、イメージをお伝えしてみようと思います。

この日は、毎月行っているＣＣＣ（Clean Up&CoffeeClub）というまちの清掃＆おしゃべりを楽しむ活動の後、岩槻区本町の「フリースクールくるーず」の親御さんたちから立ち上がった「しーがるず」のみなさんが普段から楽しんでいる自然素材をつかった手芸を、「お試し手づくり部」として公開していただきました。
正方形に切ったダンボールに切り込みをいれてつくってある台座に、毛糸や布、フェルトなどの好きな素材を選んで編み込んでいくと、素敵なオリジナルコースターのできあがり。「手芸なんて小学校ぶり」という男性や、「好きだけどなかなかやる時間がなかった」という方まで、あれこれおしゃべりしながら楽しい時間を過ごしました。
自分でつくったものはやはり愛着がわき嬉しいものですね。
「しーがるず」のみなさんは先生になって教えてくたり、自分たちのつくった作品を素敵にディスプレイして販売にもチャレンジ。
とても好評で、次の活動費もつくることができたそうです。

また、この日は「古書古書珈琲」（こしょこしょこーひー）の第１回目も同時に開店されました。
これは、本好きの店主がこれまでに読んだ本の中であなたにピッタリの１冊を、コーヒーとともにお出しするというもので、本が大好き、おしゃべり大好きな店主にしかできない商い？です。
この日はお客さんにコーヒーと一緒に本をすすめてみたところ「これは革命的」と、とても喜ばれていました。
また急遽、遊びにきていた８歳の女の子がコーヒーを淹れるお手伝いもしてくれて、とても楽しかった、と本人も親御さんも喜んでくれていました。
このように、「部活商店」は『個人の「好き」でみんなが幸せになる』そんな事業を目指しています。

利用プランとしては、①部長プラン（月額１万円で、部活スペースまたは調理スペースを月４回と棚１箱を利用出来る。部長は部員から自由に部費を徴収出来る）
②棚プラン（月２千円で棚を１箱レンタル出来る）
③その都度プラン（１日６千円で、部活スペースまたは調理スペースを１日利用出来る）というものです。
８月頃には正式に募集を開始していく予定ですので、ご興味のある方はぜひ部活商店のＳＮＳにも注目していただけたら嬉しいです。

そして最後にお知らせ。令和６年６月１５日の９時３０分から上で紹介したＣＣＣを開催します。
お時間のある方は、ふらっと訪れてみていただけたら嬉しいです。
今後とも「部活商店」「株式会社なかにわＢＡＳＥ」をよろしくお願いいたします。

活商店の連絡先：bukatsusyoten@gmail.com

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私たちは今後も偶数月に岩槻で活動している人や場所、さらに団体の紹介を行っていきたいと思います。面白い情報をお持ちの方は情報をお寄せください。