らうんじ・新春取材〜後編〜村井英樹代議士の語る岩槻の今後と地下鉄7号線
先月号で掲載した地下鉄延伸への反響が大きかったので、それに関連した内容を付け加えておきます。
編集部・奥山(以下、奥山): 岩槻までの延伸費用が860億円とか言われていますが、国と県とさいたま市の負担割合は決まっているのですか?村井議員: 法律上、まず国は3分の1を負担します。また、建設主体が3分の1を負担します。残りの3分の1を県と市が負担割合を話し合って決める事になっています。奥山: 例えば860億円の場合なら約287億円を県と市が負担すれば済む話ですね。折半なら140億円程度になり、それを何年かで支払うのであれば政令指定都市のさいたま市なら問題なく実現できる話だと思うのですが、実現への問題点は何でしょうか。村井議員: 地元の熱意です。国への働きかけは私が責任をもってやりますが、県や市を本気で動かすには地元の声が一番大切です。今年は選挙の年でもあるので地元の声は無視できない大事な年だと思いますよ。奥山: この機会を逃したら昔の県庁や東北本線と同じことになりますかね。この地下鉄と併せてJR京浜東北線の東武線快速乗り入れも現在の技術なら実現性が高いと思うのですがどうでしょうか。村井議員: それは、JRと東武鉄道の民間企業同士の話で、これまではまとまらなかったのが現実です。ただし、地下鉄の岩槻延伸で乗り入れに伴う収益改善が見込まれれば可能性が出てくると思います。奥山: このような経過や現状を多くの一般市民に知ってもらうために、政治色のない市民団体が主催する公開討論会など企画した場合には出席していただけるのでしょうか?村井議員: 喜んで出席させていただき、説明できることは何でもお話します。清水市長にもぜひ参加して頂きたいですね。奥山: それでしたら市民団体に働きかけて早期に企画してみたいですね。他の話題になりますが、岩槻の方々に話を聞いていて感じるのは、合併後の岩槻がさいたま市の中で埋没していくあきらめのような空気感です。岩槻区をさいたま市全体から見た場合の存在価値はどんなところだと思いますか?村井議員: 何といっても歴史と文化だと思います。岩槻にしかない歴史と文化の価値はさいたま市の貴重な資源であり財産だと思います。そこに多くの人が集まり楽しむためにも交通手段の早期整備と情報の発信が必要です。多くの人が集まれば岩槻の持っている多くの魅力に感動したり癒されたりしてさらに多くの人が集まって自然に情報も拡散していきます。奥山: そのためにも地元が岩槻の魅力を再発見して磨きをかけることや、保護保全と中長期的視野での住民主体のまちづくりが大事になってくると思っています。村井議員: 岩槻では多くの方や団体が色々なイベントなどで頑張っていますがその力を結集して統一感を持った企画運営ができれば、さらにパワーアップして岩槻全体の活性化や魅力発信には有効かと思います。奥山: 岩槻区、緑区、見沼区は農業用地や緑地が多く、見沼たんぼなども含めてさいたま市は緑地保全の方針ですが、後継者問題などもあり荒廃しつつあるのが現状のように見えます。農地活用についてはどうみていますか?村井議員: 1000ヘクタール規模の見沼田んぼについては、廃棄物が不法投棄されている場所も少なくありません。農地を次代に継続し保全するには、生産性を高められるような圃場整備が必要です。その試みとして国の補助制度を活用して農地の基盤整備を進めているのが、岩槻の横根と膝子にまたがる100ヘクタール規模のエリアです。ここでの都市型農業の第一歩が成功すれば後継者問題の解決にもつながってくると期待しています。奥山: 都市型農業はたいへん興味があります。都市部にある利点を活かして食料生産の他に観光や体験も含めて考えればおもしろいと思います。田園地域を巡る3区合同ウォーキングなど行っていますが、首都圏の方が年間を通して訪れて田園風景や自然を楽しみ地元にお金を落として行ってもらえるような環境整備も大事かとも思いますがどうでしょうか?村井議員: 首都圏にある利点を活かして色々な取り組みをしていくことは必要だと思います。その際には地元関係者や自治会や行政などとの緊密な連携と信頼関係を作り上げた上での企画運営が重要になるとおもいます。奥山: 今回の「第7回 人形の里区民総合芸術祭」では初めてかかし祭りを企画しました。これなども将来誰でも参加して楽しめる3区合同の田園地帯での長期間開催できるイベントにする夢を含めています。地域の方々とも連携して進めて行ければと思います。本日は貴重な時間とお話をありがとうございました。村井議員: こちらこそありがとうございました。
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