ココロとカラダの薬箱「こころの相談室」動物虐待体験者のその後

数日前にまたしても通り魔的な殺人事件が起きた。
見ず知らずの女性の後を付けて、いとも簡単に殺害した。劣悪非道、人の顔をした「けだもの」の行為です。 

この事件が単なる偶発的な殺人事件ではないということです。
犯人には前科がある。
今回と同じような事件を過去に犯している。
その時は、殺人が未遂で終わったこともあり、わずか1年で刑務所を出所している。
そして、今回の事件です。 

果たして防ぐことができなかったのでしょうか。
同様の事件は、世界中で起きている。
日本においても宮崎 勉による連続幼女殺人事件。
「さかきばらせいと」の神戸連続殺人事件。
宅間守による池田小学校児童殺人事件。
他にも同じような事件が起きている。
 彼らは単なる物取りではない。殺人を犯すことが目的なのである。

以前に「酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)」の手記の一部を読んだが気持ちが悪くなった。
人を殺すことに喜びを感じる。
殺すこと以外に意味がないという。
良心の欠片も残ってはいないのであろう。
周囲から反省しなさい。
罪を償いなさいと言われても彼らには反省の弁は無い。
殺すことに意味を持つ彼らに反省は無い。

そして、彼らに共通することがある。
幼少期に「動物虐待」を繰り返していた前科があると言うことです。
子どもや女性、高齢者を襲う殺人犯が、幼児期に動物虐待の体験者であるという事実です。
大人になって突然殺人鬼になったわけではない。

今回の殺人犯にも同様の「動物虐待」の前歴がないかである。
残念であるが、動物虐待の件数は年々増えている。
ここに何か対策の余地が隠されているような気がする。

子どもは可愛いだけの存在ではない。
動物的な部分を色濃く残しています。
 例えば、逃げ惑う蟻を踏み潰す幼児の姿がある。
大人は可愛そうだ。
蟻さんにも命があると注意しますが、子供にはそれは通じません。
「あそび」として蟻を踏み潰しているからです。
広口瓶に蟻を入れて飼ったとします。
蟻がえさを運ぶ様子。
巣作りなどを見た子どもは、その後蟻を踏みつけなくなります。
幼児期や児童期の「動物虐待」防止教育に力を入れるべきです。

【NPO法人親子ふれあい教育研究所代表理事 藤野信行】

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