早いもので「みやび」にコラム掲載を始めて1年半になります。
800字に収めなくてはならない条件があり、毎回苦労しています。
友人に新聞記者がいましたが、決まった文字数の中で難なく原稿用紙を埋めていくのを見て感心した覚えがあります。
話は変わりますが、私の専門は「発達心理学」です。
発達とは赤子から老人までが対象です。
中でも専門は、「障がい児・者心理学」です。
大学人になった当初は、子どもの発達心理学を中心に教鞭を執っていましたが、39歳の時に厚労省時代の先輩から連絡があり、来年から「介護福祉士養成」が始まる。
君に「障がい者心理学」と「老人心理学」を担当してもらいたいと言うのです。
老人心理学は私の専門ではないと言うと頭ごなしに怒られました。
障がい者の70%は高齢者だ。
現在、老人心理の専門家は少ない。
専門家を紹介する。
勉強しろとほぼ命令に近かったのです。
紹介されたのが、聖マリアンナ大学の「長谷川和夫先生」でした。
長谷川式認知症チェクリストの開発者です。
それからは、子供と高齢者の二足の草鞋(わらじ)です。
介護福祉士養成の教科書作り。
「老人心理学」の猛勉強。ほとんど長谷川先生の著書や、講演録から学びました。
又、元々が現場主義です。
多くの高齢者施設を訪ねて現状を見聞きしました。
後々これが役に立ちました。
最近は、「高齢者施設の選び方」をテーマに講演を頼まれます。
皆さんがご存じの知識とは異なると思います。
話は飛びます。
大学の定年は70歳でしたが61歳で早期退職し、現在の「NPO法人親子ふれあい教育研究所」を12年前に立ち上げました。
当初は、就学前の子供対象の「こころの相談室」だけでした。
しかし、社会の変化もあり、さらに地元との共存を考えて現在の「多世代交流」事業に方向転換しました。
今年も「ココロとカラダの薬箱」で頑張りますので宜しくお願いします。
【NPO法人親子ふれあい教育研究所 代表(元大学教授)・藤野信行】
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