学童で働いていた私が子供との関りを綴る日々の記録です。
戸惑ったことの一つに宿題がありました。
自分で分かりそうな問題を「分からない」と言ってきたり、「傍で見てて」と言う割には自分で解いていくので「私は意味があるのだろうか」と思ったりすることがありました。
真剣に向き合わなければと気負いすぎて「なんか怖い」と言われたこともありました。
子供たちはどうして宿題の時にそばにいてほしいのでしょう。答えは実習で児童養護施設に行ったときに知ったのでした。「一人では頑張れない子供も、誰かが一緒にいてくれたり見守ってくれたら頑張れるので、宿題をする時はそばについてあげてください」と言われたのでした。
私は宿題とは自分一人で頑張らないといけないものと思っていたのかもしれません。「難しいね」「どうやってやるんだろうね」「できたね」「すごいね」と近くでそばにいる人が味方になってくれることが多くの支えになることがあります。
たとえ簡単そうに見えることでも、心の中ではちょっと頑張らないといけないことだったり、でも何となく心細かったり、不安だったり、そういう細やかな揺らぎの中で子供は生きているのだと思い知ったのでした。
日常の中にきっとそういうことはたくさんあるのではないでしょうか。宿題をやらせるとか、できたかどうかだけではない、味方が傍にいてくれることに、とても意味があるのだと
思うのです。【ともくん】
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