前ページで岩槻区選出のさいたま市議会議員の皆様への質問票について掲載しましたが、私のコーナーでは、大学生である私個人の所感を書きたいと思います。【さいたま市若者会議 代表・尾舘祐平】
◎質問表に対する所感今回、私・尾舘が質問票を送付して回答を集計するというところまで、すべて担当しました。その中で一番驚いたのは「回答者の少なさ」でした。岩槻区選出のさいたま市議会議員は5名いますが、回答をいただいたのは1名でした。特定の議員個人を批判する主旨はいっさいないため、どの議員さんとどういったやり取りを行ったのかということは控えますが、音信不通の議員さんもいらっしゃいました。もちろん、市議会議員の仕事は多岐に渡るため、他のことで手が一杯であったのかもしれません。特別なフォローを入れるわけではありませんが、別のことでさいたま市政に尽力いただいている可能性もあるため、この事実だけで判断するのは軽率であると思っております。ただ、こうした市民の投げかけに対して、何も返答がないというのは、市民のみなさまはどのように思うでしょうか。私は、岩槻区に住む市民として残念で悲しい気持ちになってしまいました。本来であれば、5名全員から回答をいただき、これまでの活動や新しい情報提供、さらに議員の皆様が考えていることを広く知ることができれば良いと思っていました。もし、5名の回答が出そろった場合には、市民の皆様が更なる比較や検討をして、実現のための機運へつながるのではないかと考えていました。そのため、この回答率は想定外のできごととなってしまいました。こうした繊細な話題にあえて所感を述べるということは、賛否両論あると思っています。しかし、賛否両論が巻き起こることで、物事が前に進む契機になることもあります。私はまだ大学生ではありますが、市民の一人として、岩槻の未来を見ていく責任があるのです。
◎コロナ禍と政治家の質話は変わりますが、コロナ禍になって良くも悪くも「政治家の質」が浮き彫りとなってきたと考えています。なぜなら、日々のニュースで国会議員や首長、地方議員の言動が取り上げられるのを拝見すると、一般人の感覚とほど遠い内容となっているためです。もちろん、良い政策提言している政治家もたくさん見えてきました。これは「与党である」「野党である」といった所属政党ではなく、政治家個人の資質の問題であると思っています。地方議員になるとその傾向がより強くなり、政治家個人の能力に依存することが多いです。では、悪いニュースに出るような政治家がなぜ存在するのかをたどると、そうした言動をする政治家を選挙で選んだ国民や市民の責任につながります。資質の悪い政治家を選ぶと強烈な「しっぺ返し」が住民にくるのです。だから、「市民の質」も合わせて高めていかないといけないと思っています。岩槻では、前回のさいたま市議会議員選挙の投票率が30%前半となっていたため、今後の選挙で多くの市民の政治参加を期待していきたいと思っています。投票率が高まり、市民の目が多くなると、その地域の政治家の質を高めることになり、結果的に地域がより良くなることにつながります。
◎政治家を見極めるポイントここでは、政治家を見極めるポイントについて言及していきたいと思います。人それぞれ見るべきポイントが異なり、価値基準も異なるため、参考までに読んでいただけたらと思います。1つ目は「マニフェスト」です。これは選挙時に発表されるものになります。特に、この「マニフェスト」が事後検証可能な内容になっているかどうかが大切です。これまで公約という言葉が存在していましたが、公約の実態として全体の3割程度しか守られていないという結果もありました。そうではなく、数値的な指標や限られた財源をどのように活用したいのかという具体的な目標を指し示しているのかどうかが重要です。数値的な指標を用いることで選挙後に評価ができ、もしできなかった事柄については、説明責任を果たすことで次回の選挙で有権者が判断する材料にするということです。例えば、「美しい岩槻にする」とキャッチコピーだけしかない場合、美しい岩槻の最終的なゴールは何か、その政治家がそれをどのように目指すのか、といったことが分からず評価や判断のしようがないと思います。そのため、「誰」が「どんなことを解決しよう」としているかが明確になっていることで、有権者である私たちが判断しやすくなるということです。2つ目は、「情報提供の機会」です。これは、日々の活動をどういった方針でおこなっているのかということにつながります。例えば、2期目以降の議員であれば、これまでどのような頻度で市民に対して市政報告やレポートをおこなってきたかということが判断基準になると思います。なぜ、「情報提供の機会」が大切かというと、市民と政治家には「情報の非対称性」があるからです。「情報の非対称性」を言い換えると、「情報格差」となります。つまり、市民が実生活をおこないながら政治を知れる範囲の限度があるということです。また、市議会などで議論されている事柄全てに対して、市民が精通しているわけでもなく、精通している必要もありません。そうした市議会と市民をつなぐ役割を担うのが政治家であると思います。だからこそ、政治家が市民に対して、どのくらいの頻度で「情報提供の機会」をもつのかということが大切です。そして、「情報提供の機会」が多ければ多いほど、タイムリーな情報をキャッチすることができ、市民である私たちがどうありたいかという判断もしやすくなります。また、その政治家にとっても市民との接点を多くすることで市民に寄り添った政治をおこなうことができます。そのため、その政治家が「情報提供の機会」をどう考えているのか、実際におこなってきたのかを見ていくことが大切です。以上、2つのポイントを意識することでより良い政治家を見極めていただければ嬉しいです。今回ご紹介した以外にも見るべきポイントや個人の価値基準の順番などがあると思いますので、ご参考までにしていただければ幸いです。
引き続き署名のお願い先月号でお願いした署名者数は、2021年1月31日現在で100名にも達していません。コロナ感染状況から署名どころではないかと思いますが、岩槻の未来を考えて、今行動しないと何も変わりません。変えたい方、変わって欲しい方の積極的なご協力をお願いします。全国の知人や親戚の方の了解を得た上での代筆署名も大歓迎です。
◎寄付の先銀行振込の場合埼玉りそな銀行 岩槻支店口座番号 4803544口座名義(社)ひなまちデザイン郵送の場合(※現金書留でお送りください)〒339-0053 さいたま市岩槻区城町2-11-48一般社団法人ひなまちデザイン理事 奧山吉寛 宛
地下鉄7号線延伸署名PDF
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