サッカーファンならご存知のとおり、岩槻の近隣をホームタウンとする、浦和レッズと大宮アルディージャはいかなるときもバチバチと火花を散らすほどのライバルだ。サッカーでは、ホームタウンを共にする同士の戦いは古くから「ダービーマッチ」と呼ばれる。広い意味では何らかの共通点があれば使われる言葉であり、例えば、大宮アルディージャと柏レイソルの試合は「野田線ダービー」と言われる場合もある。ダービーマッチを繰り広げる同士の戦いの裏では、チームはもちろん、ファン同士でも熾烈な戦いが繰り広げられる。そしてじつは、岩槻でも浦和レッズと大宮アルディージャの「さいたまダービー」がひそかに行われている場所がある。岩槻駅から徒歩8分ほどにある、押田書店から先の通りである。この通りにある街灯には、タペストリが飾られている。手前側の栄町通り商店街には大宮アルディージャのものが、奥にある仲町商店街には浦和レッズのものが掛けられているのだ。Jリーグの開幕からとすれば、浦和レッズは1993年からの歴史があり、大宮アルディージャのトップリーグである「J1」への昇格は2005年である。時折、街中ではそれぞれの熱烈なサポーターがチームの普及に務めるべく商店街や各店舗に足を運ぶ姿を見かけるが、同じ通りに異なるチームのタペストリが飾られているのは、おそらくその時期がたまたま異なっていたからなのだろう。しかし、岩槻という場所は稀有である。さいたま市へ編入してから、水面下では浦和レッズと大宮アルディージャの「どちらのファンか?」という話がたびたびサッカーを好きな人たち同士で繰り広げられる。同時に、共に近い場所にスタジアムを構えるチーム同士の戦いを手軽に見られる“熱い”街であるともいえる。
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