さいたま市の小学校では入学前のお子さんがいる保護者を対象に「子育て講座」を行っています。私はそこで講師としてお話をすることがあります。ろくに我が子の子育てに参加していなかった私が「子育て講座?」と我が家では懐疑の目で見られていますが(笑)、ここで話すことは入学前という限定された時期の子供との接し方や親としての心構えについてです。幼稚園、小学校で教員や管理職として子供たちと接してきた私ですので、「私」の体験はほとんど無くとも、「公」の体験からお話しすることは許されるのではないかと思っています。仕事柄、保護者の方々とお話をする機会は多くありましたが「子供たちが困らないように」と子供が何かやる前に先回りして環境を整えてしまう方が少なからずいらしたのです。これは学校教育でも同じことがいえます。このような教育は正に「先回り教育」といえるでしょう。確かに安全に問題があったり、子どもが大きなダメージを負うことが予測されたりするのであれば予防策をとるのは当然です。しかし、教育は「社会人として必要な資質を身につける」ことが目的です。ですから「よい子供」をつくる為ではありません。今、よい子とはいえない状態であっても社会人になった時に必要な資質を身につけようとしていればそれでよいのです。そんな時に「失敗いないように」と子どもだけで解決できることにまで先回りしてしまうのはいかがなものでしょうか。ジャズの世界では、出来上がったカッコいいフレーズより、あがきながらでも自分で作り上げるフレーズにその価値をおきます。多少時間がかかってもそのように考えてみてはいかがですか。【「共栄大学客員教授・岩槻Jazz 代表」今村信哉(Shinya Imamura) 】
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