ジャズと教育「化学反応」

「化学反応」は実験の時にだけ起こるものではありません。
人と人が交わる時にもおこる素晴らしくも恐ろしい反応なのです。
ジャズの世界にはジャムセッションというものがあります。
その場に居合わせた演奏者が簡単な打ち合わせで即興演奏するのです。
気心の知れたバンドのメンバーであれば次にどんな演奏をしてくるかは凡そ予測することができますが、全く知らない人と一緒にやる場合はそうはいきません。
初めて演奏する相手が増えればなおさらです。
そんな中で「化学反応」は起きるのです。
よい方向に反応すれば素晴らしいグルーブを生み、演奏者も聴衆もこの場でしか味わえない世界を楽しむことができます。
しかし、それがうまくいかない場合は演奏が崩壊してしまうのです。
教育の世界も同じようなことが起こります。クラス替えがあると知らない友達が多く集まり、あちらこちらで「化学反応」が起こります。
これは友達同士だけで起こるものではありません。
先生と子供たちとの間でも起こります。
この反応がうまくいけばもの凄いパワーを生み出し、子供たちは自分たちの力で様々な活動を創り出し、運営していきます。
そのような中で学級を共にした子供たちは生涯の友として一生付き合っていくことができるのです。
これが負の反応を起こした場合はいわゆる学級崩壊となってしまうのです。
私は教員として十六年間で十学級の担任をしてきました。
子ども一人一人が違うようにその集合体である学級もそれぞれ全く違う顔を持っていました。
多くの自治体と同様に岩槻の子供達はようやく学級全員が顔を合わせることができました。
コロナ禍の試練を乗り越えて、各学級でよい反応が生まれることを切に願っています。
【「共栄大学客員教授・岩槻Jazz 代表」今村信哉(Shinya Imamura) 】

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