これまでジャズと教育の共通点を書いてきました。今回は「違い」について書きたいと思います。ジャズを聴いたり、演奏したりするのは当然ながら「好き」だからです。どの時点で好きになったのかは人によって違います。学生のころから好きだった人もいれば私のように五十歳過ぎてからその魅力にはまった者もいます。いずれにせよ強制されてジャズを選んだ訳ではありません。公教育はどうでしょうか。小中学校は義務教育です。保護者には子供を学校に行かせる義務があります。子供側から見れば教育を受ける権利があるのですが、私立学校は別として学校もクラスも原則選べません。又、算数は嫌いだからといってその授業を受けないわけにはいかないのです。そんな教育の「よさ」とは何なのでしょうか。それは「選択の余地がない」ところにあると思うのです。日本の小中学校で学ぶ内容は多岐にわたっています。国語や算数等の教科、音楽や図工等の芸能教科、心を耕す道徳、そしてクラブ活動、部活や学校行事等々。これだけ多彩な教育を子供たちは受けているのです。つまり小中学校の九年間でこれからの人生に必要だと思われる基礎的な内容を好き嫌いに関わらず全て学ぶことができるようになっているのです。音楽の教科書を見てもクラシックからポピュラー、伝統音楽に至るまで、あらゆる音楽が掲載されています。(残念ながら小学校の教科書ではジャズを扱っていませんが)小中学校で多様な学びや体験をしている子供たちはスポーツでも音楽でもいずれは自分に合ったものを選んでいきます。小さいうちから焦ることはないのです。私だってジャズを選んだのは五十過ぎですので。【「共栄大学客員教授・岩槻Jazz 代表」今村信哉(Shinya Imamura) 】
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