ジャズと教育【冷や汗、脂汗は向上のもと】

楽器を上達させる為の秘訣は「毎回練習を録音して聞くこと」これは私のジャズの師匠からの教えです。
下手くそな自分の演奏を聴かなくてはならないのは拷問に近いものがあります。
しかし、冷や汗をかきながらも録音を聴いているうちに自分の演奏のどこが悪いのかが分かり、練習中に指摘されたことの意味もようやく分かってきます。
そんなことを繰り返すことによって演奏は上達していくものだと師匠は伝えてくれたのです。
今、学校で力を入れているのは「主体的な学び」。
そしてそのために必要なのが「振り返り」です。
自分から進んで学ぶ為には「見通し」を立てなければなりません。
見通しが無いままやみくもに練習したり、調べたりしたらせっかくの苦労が水の泡となってしまいます。
ですから学校では、見通しを立てさせる為にこれまで学んだことを振り返らせて、やり方を変えたり、別なことを調べたりすることができるよう時間をとっているのです。
現在、我々は正に混迷する時代の真っただ中にいます。
この先どのようになるのかが全く見通せない社会を生きていかなくてはなりません。
そんな時にこそ必要なのがこの「振り返る」ことなのです。
新型コロナウイルスの正体が徐々に明らかになってきているのは医師や研究者、為政者、そして我々一般市民が真剣にこれまでの経緯を振り返り、真相に迫ってきた結果でしょう。
まだまだ続くコロナ禍です。気軽に出歩くことのできない状況はこれからも更に続くでしょう。
そんな状況をただ嘆くのではなく、しっかり学んだり、練習をしたりするチャンスにしたいものです。
私も、冷や汗、脂汗をかきながら録音を聴いて振り返り、練習に精を出すようにいたします。
【「共栄大学客員教授・岩槻Jazz 代表」今村信哉(Shinya Imamura) 】

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