ジャズと教育  できること、できないこと

さいたま市に「うらわ学園」という社会福祉施設があるのをご存知ですか。
そこは主に特別支援学校等を卒業した子供が就職する為の技術や態度等を身に付ける場所です。

 私はその施設で行われた学園祭に参加してきました。
さっそく評判のカレーを注文しました。
美味しく頂いていると、テーブルを拭く担当の子が「失礼いたします。」と言いながらテーブルを拭きに来ました。
ちょっとした汚れも見逃しません。
それも実に丁寧に拭くのです。
子供たちの顔は真剣ながらも楽しそうでした。
知的障がい等を持った子供たちをここまで指導するのは大変だったと思いますが、指導者の皆さんもニコニコ顔で子供の様子を見守っています。
 私は仕事柄、多くの子供たちと接し、指導してきました。
その際、どうしても「できない」ことに目を向けてしまいます。
できないことを何とかできるようにしたくなってしまうのです。
それもとても大切なのですが、学園祭に参加して感じたのは「できること」の素晴らしさでした。

テーブルを拭く、物品を売る、ゲームを担当する等、指導者の皆さんはそれぞれの障がいに応じて「できること」を存分に発揮させているのです。
だから子供たちから真剣さと楽しさの両方が伝わってくるのだと思います。

 私がドラムを選んだのはカッコいいギターができなかったからでした。
弦をうまく押さえることができず、叩くことならできるとドラムに転向したのです。
それがいまだに続いています。
自分に合う「できること」がみつかればしめたもの。
多少苦しい思いをしても楽しむことができるのです。

ギターを弾けずに楽器をひっくり返してポコポコ叩いてから半世紀、岩槻Jazzが誕生しました。 
【岩槻jazz代表今村信哉】

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