タイプライターの音 奥が深い作曲の妙

らうんじ【岩槻】特別編集ページtamakoti

小さいころから音楽に親しみ、音響の仕事や「さいたまトリエンナーレ2016」など、
アートプロジェクトを機に、色々な音楽に出会った私が、音楽との繋がりを綴ります。

作曲家は身近なものにヒントを得て作曲をしていく。
それは何がヒントになるか分からないから、新しいものをどんどん吸収しようとする。
場所や人の考え方や自然や文化、空気に至るまで。
なので、クラシックだろうがPOPSだろうがよくよく考えてみればこれらは私たちの日常にあったものが原点なのである。
ルロイ・アンダーソン作曲『タイプライター』という曲がとても分かりやすい。
私がとても好きな曲だ。
単純にタイプライターを叩いている音や風景をそのまま音楽にした曲で、とてもコミカルで面白い。
タイプライターを叩く音だけでなくて、タイプ部分が右にくると鳴るあの「チーン」という音や、1行打ち込んだ後で紙を固定するシリンダーを次の行の先頭に戻すレバー操作の音まで入っている。
今じゃパソコンのオフィスワークだし、在宅勤務していることが当たり前だが、作曲された1950年当時はオフィスにはタイプライターが当たり前にあってビジネスマンがカタカタ忙しく叩いていたのだろう。
同じように今、オフィスの中をモチーフにして作曲したら何か別の『タイプライター』ができるのかも知らないなと思うとちょっとワクワクする。
これを聞きながら、私は、作曲はできないけれど、コミカルに色々なことを表現できたらいいなとふと思うようになった。
(うえぽん)

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