数多くの秘境に挑戦し続ける鈴木雄大さんから、ら・みやび宛にスポンサー急募のFAXが届いた。
活動内容を確認すると、主に海外の6000mを超えるような高峰に、未踏のルートから挑戦するクライミングを追求しているという。
様々な登山技術が要求されるアイスクライミングや岩の登はん、険しい自然の中での山岳スキー滑降にも力を入れているとのこと。
ホームページからインスタグラムに飛んで、写真や動画を見ると、ぜひとも応援したくなって連絡を入れた。
支援の形で、ら・みやびへの遠征などの活動記事の投稿をダメモトでお願いしたら、ナントなんと快く引き受けてくれた。
今月号から世界を股に活動している冒険家鈴木雄大さんの寄稿文を写真と共に連載で紹介していくので、期待してほしい。【編集部:奥山】
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初めまして。
クライマーの鈴木雄大と申します。
1994年生まれです。
大学1年生、18歳の時に山を始めて早11年が過ぎました。
体育会系の早稲田大学山岳部に入ったのですが、入部のきっかけは高校までやっていたサッカーに、一区切りついたので、進学を機に「何か新しいことに本気で打ち込みたい」というものでした。
当時8人ほどいた山岳部メンバーが皆、個性豊かで面白そうだった事も良い巡り合わせでした。
国内での最初の合宿はいきなり北アルプスでの2週間を超えるテント泊。
長期間自由のない生活を強いられ、水道や電気、インターネットをいつでも使える都会での暮らしが如何に便利なのかを実体験として思い知り、
同時に、不自由な中、自分と山だけを見つめることができ、更にのめり込んで行きました。
そして20歳の頃、山を始めて2年目、それまでは想像すらできなかったネパールヒマラヤの6000m峰、アイランドピークの頂に、私は挑戦し、登頂しました。今では登山ツアーも組まれるような山で、ヒマラヤ山脈の中では入門とされている山です。
ちなみにヒマラヤ山脈には、世界最高峰のエベレストを始め、8000mを超える高峰やその他の6000m、7000m峰が無数に存在します。
ヒマラヤ入門のアイランドピーク、それでも自分にとっては「未知への挑戦」でした。
地道な努力さえ続けていれば、オリンピック選手のような能力や才能はなくとも、世界をフィールドに大きな山で楽しめる事を肌で実感したのでした。
酸素は地上の半分程度、辛い思いもしましたが、何より、日本での研鑽が海外の高峰で通じたことが、とても嬉しかったです。
以後、アルゼンチンやアラスカ、パキスタンなど色々な国に遠征に行くようになりました。
その様子はYouTubeでもご覧いただけますので、ぜひお時間ある時に覗いていただけるとうれしいです。
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