この季節を迎えると、ひな飾りがスーパーやデパートの一角でにぎわいをみせる。そんな中、手のひらサイズの小さな「吊るしびな」(写真)が人気を集めている。針も糸も使わず、手芸の苦手な方も、ボンドで切り込み部分に埋め込むような手法。岩槻区の森田人形店では、ワンセットのキットが販売されている。店主の方のアドバイスを受けながら、オリジナルの吊るしびなができ、壁掛けや出窓用にと、アイデア次第で飾り方も多彩だ。3月3日の節句にもちなむ「桃」は、長寿の意味を持つ。猿には「去る」にかけた災いよけ、三角は昔の薬袋の形をしていたことから病気よけなど、改めてそれぞれの意味を考えると奥が深く、学べることも多々ある。入学祝いやお子さんの誕生などの節目にもふさわしい吊るしびな。季節を問わず、遊び心を持ってチャレンジしてみるのもよいだろう。日本古来のお雛さまが原点となっている「吊るしびな」、コンパクトに楽しんでみては?【増田啓子】
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