6月後半に迎える夏至(2020年は6月21日)は、一年でもっとも昼が長くなる日です。一方で、そこから夏にかけては夜が短くなり、20時半頃を過ぎると夜空の星たちがだんだんハッキリと見えてきます。東の空でまず輝き始めるのが、七夕の織姫星としても知られるベガ。白く清楚な光を放ちます。しばらくすると、南東では赤い色をした赤星が輝き始め、じゅうぶん夜空が暗くなる21時半頃になると、彦星のアルタイルや十文字星、釣り針のような形をした魚釣り星も姿を現します。さらに夜が更けてくると「夜中の明星」と呼ばれる木星や土星が姿をみせ、星空はとてもにぎやかになります。先ほど述べた魚釣り星は、星座のさそり座として知られています。しっぽの毒針や釣り針の先と目赤の間、織姫星や彦星の間を通って十文字星へ向かうライン上には、月明かりがなければ、ぼんやりとした雲のようなものがみえてきます。夏の天の川です。初夏であるこの時期はまだ、早い時間には水平線からそう高くないところを流れているので気が付きにくいのですが、深夜の日付けが変わる頃には頭上まで昇り、南の水平性に流れ込みます。月明かりのない晴れた夜にはきっと、楽しめるでしょう。昨年は、赤星のそばで輝いていた木星が、一年をかけて土星にグッと近付きました。今から半年後、クリスマスの頃にはこの二つの惑星がさらにくっつきそうなほどに接近します。生きているうちに、もう見られる機会はないかもしれません。星がそうであるように人もまた、一生のうちで限られた出会いがあるのなら、運命と呼べるのかもしれません。【さかい】
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