写真を通じて知る岩槻 時代や街と人の変化を見る

昭和初期から撮影された写真の数々。
今は昔となった岩槻の風景を確かめられる「岩槻今昔写真展」(主催=ちあふるグループ、協力=岩槻ときめき文化の会・写楽本町)が岩槻駅東口ワッツ東館の特設会場で平成30年11月5日まで開催され、多くの人で賑わった。
昭和初期に開業した写真館を岩上正二氏から継いだ侑太郎氏、陸郎氏の3世代にわたり撮影した膨大な写真から、陸郎氏が選び展示された写真は161点にも及んだ。
撮影年月日が不明のものもあったが、確認できる限りでは昭和3年の撮影日が記されている写真もあった。
風景は岩槻駅周辺や岩槻小学校、ワッツの開発と様々。
現代では見られなくなった大凧上げや廃線した1930年代の武州鉄道の汽車なども写っていた。
また、今上天皇が皇太子の頃に岩槻を訪れた際の写真のほか、紙善本家の所蔵するかつての貴族院議員齋藤善八氏の邸宅などの写真も展示されていた。
会場内の「岩槻めぐり、ふぉと巡り」のコーナーでは、今の岩槻の美しい風景を切り取った写真が多くの来場者たちを惹き付けていた。
学校の写真を見ながら「知っている人が写っていないか?」「〇〇先生?」という声も上がっていた。
主催者の「写真を通して岩槻を知ってもらいたい」という趣旨は多くの人びとに届いただろう。
【編集部・小澤】

来場者と岩上陸郎氏(左端)

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