今回、地下鉄7号線延伸について、さいたま市地下鉄7号線延伸事業化推進期成会(以下、「期成会」と呼ぶ)会長である江田元之さんにインタビューを実施した。江田さんは、期成会以外にもさいたま商工会議所の相談役やさいたま市産業創造財団の監事も務められている方だ。インタビュー自体は、地下鉄7号線延伸の最新の情報を市民に伝え、皆さんの正しい判断の上で延伸実現の機運を高めていくことを目的とした。【インタビュアー:さいたま市若者会議代表・尾舘祐平】
◆ インタビュー ◆
尾舘:平成24年に期成会が設立されたとのことですが、今日に至るまでの経緯や流れを教えてください。江田さん:今日の期成会に至る前身の組織として、平成9年に岩槻市民による任意団体として地下鉄7号線誘致岩槻市民推進協議会が立ち上がりました。平成17年に旧岩槻市がさいたま市に編入合併し、平成24年9月に、さいたま市全域で地下鉄7号線延伸を推進していく現在の組織体制に変遷をしていきました。その間にも行政機関の地下鉄7号線延伸検討委員会にて何度か試算が行われ延伸後の採算性の検証がおこなわれてきました。尾舘:行政機関の地下鉄7号線延伸検討委員会で地下鉄7号線延伸についての試算が過去に何回か行われたとの事ですが、どう評価されていますか。江田さん:平成23年よりも平成26年におこなった試算のほうが数値として悪くなりました。要因としては、人口動態が変化をした為だと認識をしていますが、それ以外にも土地の価格の上昇や建設にかかるコストが増えたことで試算数値を悪くさせてしまったと認識しています。しかし、平成30年の試算では、国の認可を受けられる採算性が見込めました。これは、建設予定の大学病院や岩槻の交流施設などの交流人口をはじめ、中間駅や快速運転導入など様々なプラス要因を試算に計上することで採算性が改善されました。さらに期成会の私案では、中間駅を岩槻駅寄りにもう一つ設置して地域開発をしてはどうかということも検討しています。尾舘:最近の期成会では、どのような活動をしていますか。江田さん:短期的な目標として「国への認可申請の早期実現」を掲げ活動を行っています。具体的には、行政機関への陳情・要望活動をはじめ、令和元年には、浦和美園駅や埼玉スタジアム場外で来場者を対象として、浦和レッズダイヤモンズ(株)がおこなった署名活動の共催団体として、期成会でも支援をいたしまして計2万3716筆もの署名を集めることができました。また、継続して機運醸成の活動も行っていますが、埼玉高速鉄道の車内動画広告や今年3月末にはラジオCMを流して広報もおこないました。尾舘:最後に、さいたま市民に伝えられる最新情報はありますか。江田さん:やはり、平成30年に国の認可基準の採算性を見込めたことです。これによって国から総事業費の1/3は補助が見込めます。鉄道事業者が1/3で、残りの1/3を地元自治体となり、実現に向けて大きな一歩を進むことができました。また昨年12月に期成会として、埼玉県大野知事に意見要望をしたときに、知事も地下鉄7号線延伸については重要な事業として位置付けていることも分かりました。このチャンスを逃さずに、さいたま市民及び岩槻区の皆さんには延伸実現への機運をさらに高めていただければと思っています。尾舘:貴重な時間を頂きましてありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。
この記事へのトラックバックはありません。
Δ
岩槻独自のまちおこし 拠点の「つきの駅」に期待
臨時バス利用942人 2月22日からの三連休
トップページに戻る
移動済み情報記事一覧へ
Copyright © WEB ら・みやび 岩槻 All rights reserved.
この記事へのコメントはありません。