平成29年3月26日(日)、小雨の降る岩槻駅東口ロータリーで赤松の植樹式が行われた。これは、NPO法人地域伝統文化推進機構(矢作恒良理事長)が発起人となり、63名の個人、団体有志の協賛金を集めて購入した赤松3本をさいたま市に寄贈したもの。植樹式は、参加した協賛者が見守る中、清水勇人さいたま市長、田中岑夫岩槻区自治会連合会会長、須藤典之岩槻駅長、矢作恒良NPO法人地域伝統文化推進機構理事長によって行われた。弊紙1月号で紹介したように同法人では、岩槻が城下町であったことを感じさせる風景が少ないことを残念に思っていた。岩槻駅改修工事により岩槻の玄関口が一新されるこの機会を活かして、岩槻に新しく住む人、訪れる人に城下町であることを知ってほしいこと。その象徴として、城下町には松の似合う風景があり、最適な場所として岩槻駅前に作ること。なぜ赤松か。同法人は江戸期岩槻城主七家目となる三河吉田藩から転封され、岩槻城主であった小笠原家の茶頭(茶道指南)であった宗徧流茶道の茶室の庭に赤松があったとの由来から選んだという。このようなことから同法人は、「赤松の植樹」を発案して広く協賛を募っていた。岩槻駅そのものが改修され、駅周辺の開発が進む中では、新しいマンションやホテル、商業施設が出来たことによって、まちの景観が大きく変化している。私達は、新しい景観に当初は新鮮さを感じるが、そういった変化にすぐ順応してしまい、見慣れた風景に変わってしまい、地域の守り伝えてきた事柄も薄れて行くものであることはたしかなことであろう。そういった中、市の理解を得て赤松の植樹ができたことは、岩槻の歴史文化を内外に伝えるうえで象徴となるものが新たに加わったといえる。今後このような市民の主体的活動が、行政との協働を創り出して、岩槻のオリジナリティ溢れるまちづくり、賑わいづくりを進める取り組みに繋がることに期待したい。
【協賛者紹介】清水不動産(株)(株)テクニカルセンター田中 徹夫小林 台受岩槻地区ハイヤー協議会丸山 正董古川 美禰子芳林寺(株)三和商会小宮 彰高橋 良仁(株)松永建設田中 岑夫矢萩 邦夫北ノ内 昌子(有)ふな又加藤 三郎小松 功小松 安子(株)延寿
大島 道雄矢作 恒良金井会計事務所丸山 泰幸塩田 淳司佐藤 尚史前田 久義高橋 宏昌深澤 達郎須賀原 眞弘大槻 忠男荒木 節夫石川 佳正林 承弘戸塚 順子齋藤 公司戸塚 隆竹内電機(株)浄源寺 川津頴修金沢 和俊矢島 勝雄
八木下 則子冨永 庄蔵長谷川 ます代井藤 仁馬場 裕彦(株)水戸建設中島 矩曹古郡 千恵子石渡 崇浩中村 正(有)岩槻整型藤田 恵子小島 征子長野 晋睦石川 雄一鈴木 達己(株)三春工務店(株)せんべい家あい介護サービス(有)有山 賢小澤 正信伴戸 武三
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