夏といえば海水浴 古くは「治療」が目的だった?

らうんじ【岩槻】特別編集ページtamakoti

梅雨が明けて猛暑の日々が続いています。
この時期のレジャーの代表格は、やはり海水浴ではないでしょうか。
ちなみに私が学生の頃は、海か山かで友人たちが議論をしていました。
山には虫がいるし、海では泳げないし……。
どうやら私はレジャー向きではないようで、うらやましく思っていました。
さて、みなさんはいかがでしょうか。
現在は避暑やレクリエーションの目的ですが、歴史をたどると実は、治療が目的だったようです。
歴史で一番古いのは、旧約聖書にエジプト人の沐浴の記録です。
その後は18世紀の中ごろ、イギリスの医師が、患者を集めて海浜の空気を呼吸し、海水に浸ることへの医療効果を説きました。
一方、日本では古くから「しおあみ(潮浴)」「しおとうじ(潮湯治)」の名前で、医療としての海水浴が行われていました。
さらに「古事記」では、イザナギノミコトが黄泉の国のけがれをとるため海水に浴したという話もあります。
尾張大野の浜で海水を浴びた鎌倉前期の歌人・鴨長明は「生魚のみあへもきよし酒もよし大野のゆあみ日数かさねむ」と詠み、源実朝も鎌倉で医療のために海水浴をしたといわれています。
明治には脚気になった兵士の療養のためにも海水浴がされたといいます。
次第に行楽娯楽として各地の海浜で盛んになって現在の海水浴の形になっていきました。
森林浴、日光浴、そして、実は海水浴。
楽しむばかりではなく、リラクゼーションとしてとらえてみると、また違った楽しみ方があるかもしれませんね。
【tomo・kun】

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