大宮駅西口に、ミニシアターが誕生したのをご存じですか?
5月15日からは、東日本大震災で被災した石巻市立大川小学校を題材にした映画が二本上映されます。
佐藤そのみ監督の「春をかさねて(45分)」と「あなたの瞳に話せたら(29分)」です。
「春をかさねて」は、大川小出身の佐藤監督が、友人や地元住民の協力を得て石巻で自主制作したドラマです。
大川小の津波で妹を亡くした経験を基に、被災したふたりの女子中学生の繊細な心の揺らぎを描いています。
「あなたの瞳に話せたら」は、大川小学校で友人や家族を亡くした当時の子どもたちによる書簡形式でつづったドキュメンタリーです。
大川小では、児童74名と教職員10名が犠牲となりました。
震災から8年半が経った撮影時に、犠牲者の家族や友人である当時の子どもたちが故人に宛てた手紙の朗読を織り交ぜながら、自身も遺族である「私」がカメラを持って向きあいます。
佐藤監督が日本大学芸術学部映画学科の卒業制作として手がけた作品で、東京ドキュメンタリー映画祭2020の短編部門にて準グランプリと観客賞を受賞しました。
私は、佐藤監督のお父様の案内で、震災遺構となった大川小の内部を見学させていただいたことがあります。
お父様の佐藤敏郎さんは、震災の語り部として悲劇が繰り返されないように活動されているのです。
大川小の教室はご遺族たちによって今でも掃除がされており、亡くなった子どもたちの名前が書かれたロッカーがそのまま遺っていて、私は涙が止まりませんでした。
この二作品の上映日は限られています。5月15,16,17,18,22,23,24,25日の8回限定
上映は14時20分からの一回のみです。
この貴重な機会に、ぜひ大宮まで足を運んでご覧ください。
映画館OttO (オット) (048-871-8286)
大宮区桜木町1丁目345(大宮駅西口徒歩5分)
【さいたま市防災アドバイザー 加倉井誠】
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価格:17380円 |
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