学童で働いていた私が子供との関りを綴る日々の記録です。
今回はあきとくん(仮名)の話です。
当時けんたくん(前編参照)は小学4年生で、あきとくんは2年生でした。
けんたくんに「いくぞあきと」と遊びに誘われる関係でした。
あきとくんは引っ込み思案で、あまり自分から主張することはなく、けんたくんの言うとおりに振舞うのでした。
たまたま、けんたくんがいない日がありました。
それだけでなくグループのメンバーの人がほとんど休みだったのです。
外遊びの時に、いつもの人がいないので、自然とあきとくんは1人になってしまいました。
すると、年下の子から遊びを誘わたのでした。
それはけんたくんが年下の子たちも輪に入れたりして普段から遊びをしていたからでした。
あきとくんはついていくのではく、「おまえら、今からドッジボールするぞ」と率い始めます。
まるでけんたくんを参考にしてリーダー像を模索するかのように。
仲間外れを作らない。
学年によって能力にばらつきがあればルールを変えてみんなが遊べるようにする。
けんたくんが自分有利な状況を作る度に、私達が何度も伝えていたことでした。
あきとくんはけんたくんに遠慮していたのかもしれません。
主張をしないあきとくんが年下を引っ張る姿を初めて見て、私は何とも言えない気持ちになりました。
リーダーとは文化のように継承されていくものかもしれないですね。
(ともくん)
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