学童で働いていた私が子供との関りを綴る日々の記録です。
発達に障害があったりすると、感覚が違ったりして、集団生活や環境の変化に混乱をすることがあります。
こうした時の安心感を得るためには、寄り添いや共感によって、情緒的な絆を作り、「この人がいるから大丈夫」という感覚が育まれる必要があります。
人への安心感が環境への適応と変化していくのです。
もちろん一筋縄ではいかないこともたくさんあります。
適応ができなくて不穏な人には「不安があるのかな?」と探ってみると何か関りのヒントが潜んでいるかもしれません。
参考までに。さて、今回は、まさとくん(仮名)の話です。
自閉症のあるまさとくんは、かなり前の記事でプラレールを泣きながら片づけた子です。
遊びから帰ってきて、お決まりのように、「宿題終わってない子はやってねー」と声をかけて回ります。
そうすると駆け寄ってきたまさとくん。
「音読やらないと」と言うので、私はめずらしい、と思います。
まさとくんはルーティーンで帰ってきたらすぐに宿題をやっていたからです。
珍しい、と思いながら話をしていくと「ともくんに音読聞いてほしくて残しておいたんだよ」と言うのです。
ルーティンを変えたこともそうですし、誰かを求める気持ちが育まれていることもそうですし、色んな驚きで、私は「ありがとう」、と返すのがやっとでした。
一緒に過ごして、感じて、共有して、という重なりの積み重ねで、変化をしていく姿を見て、成長を支えていくことがどれほど大変で難しく、やりがいに満ちている事か。
じーんとくるものがあったのでした。【ともくん】
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