冬の明るい1等星を結んでできる冬の大三角や冬のダイヤモンドには、火星も加わり、地球から見てもっともにぎやかな星空の領域となっています。北斗七星は、ひしゃくのような形で知られています。「斗」とはひしゃくを意味する字で、中国をはじめ世界中多くの人々が、この星の並びから水をすくう道具を想像していました。深夜には空高くひしゃくが横になるように昇り、明け方にかけて西の空へと移動しますが、この時期はひと晩中見ることができます。そして、北斗七星と対になって北極星を回る星座が、やまがた星です。その形から山だけでなくイカリにも見立てられ、地域によってさまざまに名付けられていました。他にも、北斗七星を七曜、やまがた星を五曜と呼ぶこともありました。「曜」には光り輝くという意味があり、美しい形にまとまった星が、対になって回る様子を表していますね。西洋で獅子と見立てられたしし座は、日本では糸をつむぐ糸車に見立てて「いとかけ星」や、雨樋を掛ける金具に見立てて「といかけ星」とよぶ地域もありました。同じ星でも呼び方がいくつもあるのが、言葉の面白さでもありますね。暦を読む人の感性が、言葉を生み出すのでしょうね。夜が更けてくると、麦の刈り入れの頃に日没の空に天高く輝く麦星が見えてきます。麦星が見えてくると、いよいよ春もすぐそこです。春の足音は気温や花だけではなく、星からも感じるのですね。時には星を眺めて季節の移り変わりを見るのもいかがでしょうか。【さかい】
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