今回は柏崎小学校の「クスノキ」です。校庭の南側、フェンス外側の斜面にあり、腰の高さで2本に別れています。環境省の巨木の定義では、測定位置(地面からの高さ1・3m)より下で枝分かれした木の場合は、一番大きな幹の幹周りが2m以上で、全ての幹の幹周りの合計が3m以上を巨木としています。ただし、順位付けする場合は一番大きい幹の幹周りを使用しているようです。このクスノキは、大きい幹の幹周りが3・72m、小さな幹の幹周りが3・34mで合計7・6mになります。クスノキは大木となる木で、日本一の木も鹿児島県にある幹周り24・2mのクスノキです。柏崎小学校は明治39年に現在の地に移転し、昭和4年に校庭を拡張していますが、このクスノキは幹の太さから推定すると、小学校が移転する以前からここにあったと思われます。私は樹齢を約250年~300年と推定しました。クスノキからは樟脳(しょうのう)が採れます。樟脳には強い強心作用があり、鎮痛剤、防虫剤としても利用されています。このため、語源は一説には「薬の木」から転化したと言われています。英語名では「カンフルツリー」と言いますが、どこかで聞いたような名前ではありませんか。そうです。ダメになったものを復活させる「カンフル剤を打つ」という格言の元になったものなのです。クスノキは常緑広葉樹で、こんもりとした樹形となるので、校庭の片隅に位置した時以降、子供達を夏の強い日差しから守り続けてきたことと思います。【森林インストラクター・桂幸一】
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