今回は久伊豆神社のメタセコイヤです。落葉高木で、雌雄同株、幹周り4・38m、樹高29mの巨木です。メタセコイヤは、昭和16年に植物学者の三木茂博士がセコイヤに似た化石を発見、「メタセコイヤ」と命名し学会に発表しました。その後も化石でしか発見されず絶滅したと思われていた木でしたが、昭和20年に中国四川省で現生種が発見され、「生きている化石」と呼ばれています。メタセコイヤは昭和24年に日本に導入され、翌年には全国各地に植えられています。秋になると美しく紅葉し、メタセコイヤ並木として滋賀県高島市の並木(500本)が、「新日本街路樹百景」(読売新聞社)に選ばれています。久伊豆神社には、境内に関東一の「大杉」と言われていた杉(樹高約50m、幹周り約10m・当時の写真から推定)があり、草加あたりからも見えたという逸話がありましたが、昭和20年代から衰え始め、昭和30年に伐採されました。その後昭和37年、その跡にメタセコイヤを植えたということです。ですから樹齢は56年程ですが、幹周りが4mを越える巨木になっているということは、成長がいかに速いかを物語っています。このまま成長すれば、30年後には岩槻区最大の巨木になっていると思います。また、境内には幹周り3・73mのシイノキ(スダジイ)、3・67mのクスノキ、3・19mのヒマラヤスギなどの巨木もありますので、ぜひ見学してみて下さい。【森林インストラクター・桂幸一】
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