今回は東岩槻の「ふれあいプラザいわつき」に隣接するこばと児童公園のポプラです。この公園には3本のポプラの木(雌雄異株の落葉高木)があり、幹周りの大きい順に3・41m、3・16m、2・95mで、3m以上の2本が巨木に該当します。東岩槻地区は、昭和46年(1971)の区画整理により新しくできた地区なので、公園もその時に造られ、同時にポプラも植えられたと思います。植樹した苗木が10年生とすれば、樹齢は約60年になります。ポプラ属は世界に数十種が知られ、日本にも数種類ありますが、一般にポプラといえば明治時代に導入された和名セイヨウハコヤナギを指します。ポプラの名前は、学名の「Populus(ポプラス)」から付けられ、この学名には震えるという意味があります。ポプラの葉は、葉柄部分が縦に平たくなっていて、少しの風でも葉が左右にゆれサワサワと鳴るようになっています。なお、ポプラと言えば北海道大学のポプラ並木が有名です。明治時代末に防風用として整備されましたが、平成16年(2004)に台風18号により20本の木が倒れ、伐採の危機となりました。これを惜しむ多くの人々の支援により、ようやく再生されましたが、安全を考慮して通り抜けはできなくなっています。ポプラは成長が速いため木材が軟らかく、また根も浅いため、強風による倒木の危険性があります。こばと児童公園の一番太いポプラもキノコ(コフキサルノコシカケ)が生えていて、幹の一部が枯れ倒木の可能性がありますので、検査が必要と思います。【森林インストラクター・桂幸一】
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