今回は岩槻城址公園のケヤキです。雌雄同株の落葉高木で、城址公園野球場のレフト側奥の堀外側の縁にあり、幹周り4.45mの岩槻区最大のケヤキです。樹齢は200年〜250年と推定しています。ケヤキは埼玉県の県木、さいたま市の市木となっていて、街路樹にも良く使用されていますが、大木になると管理が大変なので、埼玉県日高市で発見された、あまり枝が広がらず幹が直線的になる「武蔵野1号」という品種が最近は植えられるようになりました。ケヤキの名前の由来は「けやけき木」という意味で、他の木より一際目立って樹形が端整であることや木目が美しいことから付いたと言われています。ケヤキは扇型の樹形や、春の新緑、秋の紅葉が美しい上に、材質が堅く、摩耗に強く、腐り難いため、江戸時代は徳川幕府が植栽を奨励し数多く植えられました。大きな部材は建築材として寺社建築や城建築に使われ、京都清水寺の舞台は78本のケヤキの柱で支えられています。現在でも、その木目の美しさから、楽器、天井板、床材、家具等の高級材として、また杵や臼にも使われ、最良の広葉樹と言われています。このケヤキにはヤドリギが寄生しています。ヤドリギは、ケヤキ、サクラ等の落葉広葉樹に半寄生する常緑低木で、種の散布方法が少し変わっています。実を鳥(ヒレンジャク、ヒヨドリ等)に食べて運んでもらうのですが、排泄された種に粘着性の液が付着していて木の枝に貼り付き、その後発芽し樹皮に根を下ろし寄生が始まります。【森林インストラクター・桂幸一】
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