今回は、久伊豆神社のヒマラヤスギです。ヒマラヤスギは、スギと名が付いていますが、スギ属ではなくマツ科の松の仲間で雌雄同株の常緑高木です。神社の二番目の鳥居を入ってすぐ右側にある明戸庚申社の右に、幹周り3・19mの巨木があります。昭和30年代に植えたとのことですので樹齢は約60年と推定しました。名前の由来は、英語名の「Himalayan Cedar(ヒマラヤン・シダー)」を日本語訳し「ヒマラヤスギ」となったようです。英語名を日本語に訳すとき、Cedarを「杉」と訳したために、マツ科なのにスギという名が付いてしまいました。英語圏では、広い範囲の針葉樹にCedarを使っていて、日本のスギは英語名「Japanese Cedar(ジャパニーズ・シダー)」と言います。ヒマラヤスギはナンヨウスギ、コウヤマキと合わせて世界三大公園樹といわれ、日比谷公園や新宿御苑などの大きな公園や学校によく植えられています。原産地はヒマラヤ西部で、日本には明治初期に導入されました。10〜11月頃に、キツネのしっぽのような雄花と高さ数cmの小さな雌花が開花し、翌年の秋に長さ10cm程の卵型の「松ぼっくり」になります。松ぼっくりは12〜1月頃にバラバラの破片になって落下してきますが、上部三分の一ほどは固まりで落ちてきます。この上部の形がバラの花によく似ているので「シダーローズ」と呼ばれています。この記事が出る頃にはシダーローズが落下していると思いますので、探しに行ってみませんか。【森林インストラクター・桂幸一】
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