松戸から岩槻区笹久保に転居して、5年目となる渡辺妙子さん。かねてより創作人形を作っていることもあり、人形づくりを伝統産業とする岩槻という地域への関心も高いそうだ。人形を作り始めたきっかけは、18年前に立ち寄ったテディベアの展示会。赤ちゃんの体重に合わせたぬいぐるみにふれたことから、自分の中で製作意欲がわいてきたという。その後、海外のドイツ・ミュンスター市で開催されるイベント「TEDDYBEAR TOTAL」に参加し、テディベアづくりの師匠となったGaby Schlotz先生のアトリエを訪ね、毎年2日間の講習を受けながら、ドイツ式の製作方法を学び研鑽を積んできた。テディベアは世界中に作家や愛好者がいて、国内外でたくさんのイベントが開催されている。日本にも「テディベア協会」があり、海外からの参加者も含めた200人以上のテディベア作家たちが集い、大規模な展示交流販売会も定期的に開かれている。渡辺さんはドイツで開催される世界的な公募展にもノミネートされ、独自の発想により作られた「和装のデティベア」は、3位以内に11回連続で受賞。その内2回は1位を獲得しており、受賞作品やトロフィーは工房に展示されている。製作の裏では「趣味で作っているので、着想から完成まで5年程かかる」という苦労もあるそうだが、忙しい日常の合間を縫って、毎年必ず新しい作品を一つ作っているのだという。来年春に開催予定である「人形のまち岩槻『第4回 創作人形国際公募展」への意欲も語ってくれたが、独自の発想をもたらしたテディベアを楽しみにしたい。【編集部・奥山】
渡辺さんの作品も展示THE 26 th TEDDY BEAR with Friends CONVENTION〜テディベアにできること〜平成30年7月7日(土):12時〜17時/8日(日):10時〜16時会場:ベルサール高田馬場(新宿区大久保3-8-2)
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