岩槻区内には日本人形をはじめ、伝統ある作品を手がける工芸士たちが、数多くいる。弊紙でも地域で「ものづくり」に打ち込む方々を紹介していきたい。今回紹介するのは長年、わら細工の作品を作り続けている岡崎俊二さん(岩槻区西原台在住)である。埼玉県の農業改良普及員として39年間、農家といっしょに各地域の実態調査や地域に会った作物の選定や栽培法を考えてきたという。わら細工に取り組み始めたのは、昭和42年から。川治温泉に行った際にわらで作られた馬が気に入り買おうとしたが、当時の値段で3600円もしてやめたのがきっかけだったそうだ。おばあちゃん子だったという岡崎さんは、幼少期、祖母といっしょにわらで七夕の馬を作ったところ、褒められた記憶がよみがえってきた。作り方だけが頭に浮かんでいた中、帰ってきてから自宅で作ったものが思いのほか上々の出来だったそう。それをきっかけに、他の作品づくりにも取り組んできた。今ではオリジナル作品も含めて80種類ほどを作れるようになったが、力仕事でもあるわら細工づくりは「86歳にもなって年齢には勝てないね」と岡崎さんは笑顔で応える。小さなトンボや亀のみならず、大きな宝船までもその手で作り続けてきたが、保存場所の確保と技術の継承が課題で、各地のイベントでの展示や地域でのわら細工教室にも力を入れてきた。平成30年2月23日から開催される「第6回 人形の里区民総合芸術祭」(詳細は2面「イベント情報」にて)にも岡崎さんの作品が展示される予定だ。【編集部・奥山】
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