2019年11月2日(土)に岩槻本丸公民館で、岩槻築城研究会による『ビデオで見る「城下町いわつき」』が開催された。また、会場では2020年のNHK大河ドラマの主人公として、太田道灌を取り上げるよう求める署名活動も行われた。第一部では、さいたま市との合併前に制作された映像作品「太田道灌と埼玉」「白鶴の城 岩槻」「城跡を訪ねて 岩槻、忍、川越」の3本を上映。太田道灌の事績や現在に伝わる史跡、伝統を貴重な資料を交えて紹介する内容を、来場者たちは食い入るように見つめていた。続く第二部では、岩槻地方史研究会の代表・飯山実氏の講演が行われ、岩槻城にまつわるさまざまな逸話が語られた。講演は当時あった城の立地の特性から始まり、岩槻城は中世からの城であり、近世の城とは異なる木造平屋建てであったこと、土塁や空堀といった特徴があることなどが語られた。また、廃藩置県により城は国の所有となったものの、払い下げられたあとに城の南側はそれからまぬがれたこと、障子堀りなどの遺構が今なお残り、現在の城址公園となった過程も解説されていた。さらに、岩槻城址公園にある黒門は、県庁に寄贈されて知事公舎の正門として使われたのち、旧岩槻市に払い下げられたもので「明治以前とそれ以降では姿が異なるのではないかと推察されており、資料研究を進められることが求められる」と飯山氏は思いを巡らせた。講演後には、参加者との間での質疑応答も実施。予定時間を大きく超過する講演会となった。【編集部・小澤】
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