岩槻郷土資料館では、二月二三日(木)から岩槻で行われる「まちかど雛めぐり」に合わせ、「張り子~リサイクルの郷土玩具」と題し、二月一八日(土)~三月二一日(火)まで市立博物館などに所蔵されている郷土玩具のうち、張り子の展示を行います。張り子は使用しなくなった紙である反古紙を利用した郷土玩具で、いわばリサイクルの郷土玩具といえます。木型に紙を貼り、型から外した後、胡粉を塗り、その上に彩色したものです。人形だけでなく、ダルマや面などもあり、製作がしやすいこともあり、様々なものが作られました。張り子は紙の消費の多い城下町やその周辺で作られたものが多く、福島県の「三春張り子」、石川県の「金沢張り子」、福岡県の「博多張り子」など江戸時代から、作られてきました。埼玉県内でも、県東部の越谷市を中心として「船渡張り子」「砂原張り子」といった張り子やダルマが盛んにつくられてきました。岩槻でもこうした越谷の張り子作りの系統をもった張り子作りが行われ、ダルマも作られてきました。現在、張り子の人形作りは行われなくなりましたが、ダルマは作られており、越谷とともに武州ダルマの産地でもあります。またさいたま市内では、桜区五関の「五関の張り子」が昭和四〇年代までダルマや人形などが作られ、北区日進でも張り子が作られていたようです。今回の展示で、ダルマをはじめ、様々なユーモラスな姿の張り子人形をご覧いただきたいと思います。
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