岩槻郷土資料館だより⑦ つかのこし古墳出土品( 一 )

つかのこし古墳は岩槻駅の北西三キロメートルほどの岩槻区大字馬込字一番にかつてあった古墳です。
綾瀬川を望む台地上にあったといわれ、現在、墳丘などの遺構は全く見ることはできず、所在した詳しい位置などは不明です。
発見された遺物は保管箱に収められ、馬込にある満蔵寺に保管され、旧岩槻市に寄贈されました。
この保管箱に記された「発掘物件目録」よると、大正十三年三月三日に発掘されたもので、刀剣四(大二、小二)、坩一、瓶一、坏一、金環二、矢ノ根二五、弥生式土器一となっています。
当時撮られた写真と現在残る資料とで見ていくと、刀剣類は、直刀と思われ大型のもの三、小型のもの一となります。
目録にある「坩、瓶、坏」は須恵器の長頸壺・フラスコ形壷・坏の三点です。
鉄鏃(矢ノ根)は二五点とありますが、細かく割れており、それらを数えたようです。
「弥生式土器」は壺形土器であり、保管箱には東京帝室博物館に寄贈されたと記されています。
現在金環を除く遺物は岩槻郷土資料館に保管され、展示されています。
この時の発掘の様子は、明らかではありませんが、砂利を敷いた十字形の穴が発見されたようで、埋葬部分にあたる礫槨であった可能性が考えられます。
岩槻区内には浄安寺境内から人物埴輪の出土があり、竹ばた遺跡からは横穴式石室と思われる石室の一部が発見され、何基かの古墳が所在していたようです。
次回、出土品を見ていきたいと思います。

長頸壺
長頸壺

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。


Warning: Undefined variable $user_ID in /home/c5894747/public_html/iwatuki.raunzi.com/wp-content/themes/opinion_raunzi/comments.php on line 159

無料イラスト素材【イラストAC】

アーカイブ

お勧め記事

  1. スーダン出身のZAKI はドイツ在住。 でも、彼の鮮やかな絵画にはいつも生まれ故郷の生活が現れ…
  2. 寒さの厳しい日々が続いています。 皆様はいかがおすごしでしょうか。 身体を温めてお過ごしください…
  3. これ買うか やっぱりやめた 物価高                        岩井るり 初運…
  4. 2026/2/19

    今月の短歌
    しきなみ短歌1月例会の高点歌 夕されば 懐かしきかな もう来ない 豆腐屋さんの  ラッパの音色 …
ページ上部へ戻る