さいたま市内では、毎年数多くの遺跡の発掘調査が行われ、貴重な出土品が多数発見されています。今回岩槻郷土資料館では、文化財保護課の協力を得て、最近の発掘調査で注目をされた遺跡から発見された出土品を2019年12月14日(土)から2020年1月26日(日)まで展示します。主な展示資料は、真福寺貝塚(岩槻区)、貝崎貝塚(見沼区)、与野西遺跡(中央区)、神田作田遺跡(桜区)などからの出土品です。真福寺貝塚は、史跡整備のための確認調査が毎年、計画的に行われており、今回展示する資料は、昨年度調査が行われた東側高まり部分とその西側の窪地部分から出土したものです。縄文時代後期から晩期のもので、動物の骨を利用した骨鏃(こつぞく)、土偶、環状土製品、土器などを展示します。貝崎貝塚は、縄文時代早期の終わりから前期初めと弥生時代後期の集落跡です。縄文時代の住居跡から出土した人の頭の部分をかたどったと思われる小型の「人頭形土製品」や土器などを展示します。与野西遺跡は、新聞などでも報道され、話題になった、二枚の「和同開珎」を展示します。埼玉県内で九例目、県南部では初めての発見となったものです。あわせてその発見された住居跡の土器なども展示します。神田作田遺跡は、中世の遺跡で、重なるように出土した中国産の青磁の碗など三点を展示します。こうしたさいたま市内から出土した資料を通じ、原始古代のさいたま市の様子や市内各地にみられる遺跡について知っていただき、地中に眠っていたさいたま市の歴史をみていただきたいと思います。
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