岩槻郷土資料館では、一一月一六日(土)~令和七年一月二六日(日)まで、「ミミズク土偶の世界 ~埼玉のミミズク土偶大集合」を開催します。
縄文時代後期後半から晩期のはじめにかけて、「ミミズク土偶」と呼ばれる独特で特徴のある土偶が、埼玉県、千葉県、茨城県などにみられます。
さいたま市岩槻区の真福寺貝塚のものは全体を知ることができる資料であり、国の重要文化財に指定されています。
今回、県教育委員会や県内周辺市町教育委員会等の協力によって、さいたま市だけでなく埼玉県内市町から出土した「ミミズク土偶」およそ130点を集め、展示していきます。
「ミミズク土偶」は、丸い粘土を貼り合わせ目と口を表現し、ミミズクのような顔をしているところからこの名前があります。
さいたま市のある大宮台地周辺では、盛んにつくられ、縄文時代後期後半から晩期のはじめの遺跡から数多くの「ミミズク土偶」が出土しています。
市内では北区奈良瀬戸遺跡、見沼区小深作遺跡、東北原遺跡、緑区馬場小室山遺跡、岩槻区真福寺貝塚、黒谷田端前遺跡などから出土しています。
頭部や額などには突起がみられ、これらは結った髪の状態を表し、また竪櫛などの装飾を表しているものと考えられています。
耳にも丸い粘土の貼り付けや同心円が描かれ、耳飾りを表しているといわれています。
そして縄文時代晩期になると東北地方の遮光器土偶などの影響を受けたと考えられる中空のミミズク土偶も出土しています。
桶川市後谷遺跡、鴻巣市赤城遺跡では全容のわかるものが出土しています。
市内でも馬場小室山遺跡や小深作遺跡に中空のミミズク土偶がみられます。
今回、こうした県内出土のミミズク土偶が一堂に集まります。
ぜひ、岩槻郷土資料館に足をお運びいただき、様々な「ミミズク土偶」の姿をご覧ください。
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