「ミミズク土偶の世界 ~埼玉のミミズク土偶大集合」
「双子の土偶?」
岩槻区裏慈恩寺遺跡で安岡路洋氏がかつて表面採集されたものが、よく似た形態、文様をもっていることがわかりました。
馬場小室山遺跡のものは頭部を欠損し、顔の部分の破片。
裏慈恩寺遺跡のものは頭頂部を欠損していますが胸から上の破片です。
額の部分や目・口・耳を周辺に刻みをもつ円形の粘土の貼付けで表し、鼻のつくりやほほの文様などかなりよく似ています。
また後頭部の文様も、中央に曲線で、花のような文様を描き、曲線的な文様が加えられています。
裏慈恩寺遺跡のものには円形の文様がみられている以外は、ほぼ同じような文様となっています。
また馬場小室山遺跡のものは、頭頂部を欠損していますが、後頭部に裏慈恩寺遺跡のものにみられるような突起がつけられていたような痕跡がみられます。
こうしてみるとこの両者は多少の違いがあるものの作り手が同じ人であったのではないかと思えるようで、「双子の土偶」ともいえそうです。
二つの遺跡は、直線的な距離にして一二~一三㎞離れており、何らかの交流などがあったものでしょうか。
非常に興味深いところです。
一二月からは、皆さんのお気に入りの土偶を選んでいただいています。
ぜひ資料館に足をお運びいただき、お気に入りの「ミミズク土偶」教えてください
価格:550円 |
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