岩槻人形博物館の裏通りに、さいたま市指定伝統産業を紹介するスポットがある。さいたま市では、伝統的な産業の振興を図り、事業者の意欲向上や後世への継承を目的に「さいたま市の伝統産業」や「さいたま市伝統産業事業所」を指定している。岩槻の人形、大宮の盆栽、浦和のうなぎが伝統産業となっている。この伝統産業に属する事業所のほか、伝統的な工芸技術を継承する事業所、地域の特性と深い関係のある事業所をさいたま市伝統産業事業所として認定してる。岩槻区内でも多くの事業所が認定されていますが一般的にはあまり知られていない。最近はじまった「岩槻まちゼミ」に参加し、積極的に市民に知ってもらう取り組みを始めた事業所も見受けられる。岩槻人形博物館に来られた方々に、博物館では見ることができない岩槻の人形職人の技術や歴史、人形以外での認定事業所の紹介と情報の発信が必要と考えてきた人形職人でもある第二代石川潤平さんが「石川潤平館」を今年、2022年8月に開館した。来訪者や市民のためにと自身の工房の一部を開放した同館では、貴重なパネルなどを展示している。また、人形に関する「ものづくり体験」として、粘土で形を作って焼き上げるテラコッタ教室も毎週土曜日に開催しており、人形彫刻作家でもある弟の雅号「磊さん」が講師として教えてくれる。このように岩槻人形博物館の存在を活かし、地域の活性化につながる岩槻の魅力発信の拠点づくりが、業種にかかわらず市民からの自発的な取り組みと、行政の後押しで広がって行くことを期待している。
石川潤平館岩槻区本町4-5-9電話:048-756-2429開館時間:13時~15時(土日祝は17時まで、繁忙期は休館あり)テラコッタ体験は有料。グループ来館には時間外対応の可能日あり。詳細はお問い合わせください。
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