後世に影響を与えた トリック撮影

宇宙船が突き刺さった月…。
映画のワンショットだが、何の映画かわかる人はいるだろうか?
1902年にフランスのジョルジュ・メリエスが脚本を手掛けた映画『月世界旅行』である。
ジョルジュ・メリエスは、映画創世記に多くの作品を作ったことで知られている。
2012年に公開された『ヒューゴの不思議な発明』にもその映画の場面が使われたことでも話題になった。
あらすじは天文学学会で、天文学教授が5人の学者とともに月への探検旅行を提案して、砲弾型ロケットで月へ向かうというものだ。
これが世界最初のS F映画といわれている。
リュミエール兄弟が開発したキネスコープで撮影された特殊撮影映画、そう、特撮である。
月に行った天文学教授と学者たちは、月に住んでいる生物に捕らえられるが、その生物たちを傘で叩いて倒し、逃走していく。
倒された生物たちは、白い煙になる。
この部分で使われている手法をトリック撮影という。
ジョルジュ・メリエスはもともとマジックショーのネタを作ったり、実際にステージに立つこともある劇場主であった。
リュミエール兄弟からキネスコープを購入し映画を撮影していたが、カメラが一時的に故障した。
ふたたび映写してみると、バスが霊柩車に入れ替わり、女性が男性に入れ替わったそうで、このできごとが被写体を入れ替えるというトリック撮影のきっかけになったと言われている。
のちにさまざまな映画に影響を与えることになるのだが、世の中何がきっかけになるかわからないものである。
【うえぽん】

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