「人と話すことが最高の薬?」
― 会話・交流がもたらす脳への効果 ―
私たちは普段、誰かと話すとき、自然に言葉を選び、相手の反応を見ながら話を進めます。
この「会話」という行為は、実はとても複雑で、脳のさまざまな部分を同時に働かせています。
だからこそ、人と話すことは“最高の脳トレ”とも言われているのです。
会話をするとき、私たちの脳は相手の話を聞き取り、理解し、自分の意見を考え、言葉にして発します。
この一連の流れが脳に刺激を与え、記憶力や判断力、集中力の維持に役立つのです。
さらに、会話を通じて笑ったり共感したりすることで、脳内に“幸せホルモン”とも呼ばれるセロトニンやオキシトシンが分泌され、気分の安定やストレス解消にもつながります。
特に最近は、スマホやSNSの普及で直接の会話が減っていると言われます。
しかし、文字のやり取りだけでは得られない脳への刺激があります。
表情や声のトーン、間の取り方など、対面や電話での会話には多くの情報が含まれ、脳を活発に働かせてくれるのです。
「話し相手がなかなかいない」という方は、買い物先で店員さんに一言話しかけたり、ご近所さんに挨拶をしたりするだけでも効果があります。
趣味のサークルやボランティア活動など、人と自然に話せる場に出てみるのもおすすめです。
私自身、友人や家族と話しているとき、気分がスッと軽くなるのを感じます。
会話は脳だけでなく、心の健康にも大きな影響を与えてくれるのです。
認知症予防において、人との交流はとても大切な要素。
今日、誰かに「おはよう」「最近どう?」と声をかけてみませんか?
その一言が、あなたの脳と心を元気にする第一歩になります。
【内藤孝二】
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