スーパーヒーローといえば「正義の味方」と表現されることが多いが、正義の味方の言葉自体はいつから使われたのか、みなさんはご存知だろうか。実は、この言葉が使われたのは『月光仮面』からである。本作の原作者であり、歌手の森進一との「おふくろさん改変騒動」で世間をにぎわせた川内康範が考え出した。川内は自身の復刻版小説『月光仮―恐怖の秘密兵器』(ブックマン社)で「人間は、どんなに権力を持ち、または人徳を積んでも「正義」そのものにはなれません。人間は、神様や仏さまの音気になる愛や正義や真実を表すための手助けしかできません。つまり正義の味方しかできないのです」と綴っている。正義の味方は正義を振りかざす大いなるものというわけではなく、「手助け」をする存在であったということだ。対して、のちに作られた仮面ライダーでは「正義の味方」という言葉は使われなかった。仮面ライダーが戦う理由は「人間の自由のため」と説明されている。これは、シナリオライター・市川森一のこだわりで、生活を営む「自由」をショッカーが奪おうとするから、そのために仮面ライダーたちは戦うのである。第二次世界大戦のヒトラーしかり、戦争で自分たちを正当化するために「正義」という言葉が使われることがままある。これに対して私自身は違和感を覚えるが、正義の味方の意味を知ってから「正義」という言葉の意味を思慮深く考えて使う方がいいのではないかと考えるようになった。【うえぽん】
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