こんにちは! 愛風・久毛です。前回の続きで「感覚」について取り上げます。日本全国の人口統計にたがわず、岩槻区も高齢者率が増えています。江戸時代の平均寿命が40歳代だったのと比較すれば、栄養状態、衛生状態や医療技術が上がったということです。人間自体は、たかだか100年くらいではそうそう変わりませんから…。私は仕事柄、多くの高齢の方に接しますが、みなさま、運動機能の低下や、視力や聴覚の衰えは実感なさり、気を付けておられるようにお見受けします。一方で、これが難しいのだろうなというところは、体性感覚も低下してくるという実感をすることです。「自分の身体のことは、自分が一番よくわかる」というセリフ、よくききませんか?これ、要注意です。自分の身体のことを自分が一番よくわかるのは、感覚機能が正常であった場合のみです。病気やケガ、加齢により、感覚が脱失もしくは鈍麻した場合には、これはまったくあてはまりません。健康な身体は、本当に、自分の身体に不足しているものを感じ、それを欲するように脳に働きかける機能を持っています。ですから、感覚が健康であれば、ビタミンが足りないときには、酸っぱいものや野菜が食べたいと思うし、栄養が不足していると思えばお腹がすいたりします。でも、感覚が低下していると、必要な時に必要なものを取り込むことが間に合わない事態になります。人間誰しも年をとりますので、みなさまの心にとどめていただきたいです。高齢になると感覚が低下します。自分が喉がかわいたかどうか、感じるのが鈍くなるのです。本当はすごく乾いているのに、乾いていると感じられない。本当に、からっからになってからやっと「のど乾いた」と感じることになり、時はすでに遅しで、熱中症で倒れる…ということになるのです。自分で感じる力が弱っているということを知識として知り、タイマーをかけるなどして、感じられなくなったことを、知恵で補い対策をとるしか防ぐ方法はありません。働き者である方にお願いです。自分の感覚を過信せずに。「疲れた」「のどがかわいた」と思ったときには、身体はもう限界を超えてしまっています。年をとるということは、感覚も衰えるということです。どうか、ご注意ください。【愛風・久毛】
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